厨房清掃には多くの要素が関係していますが、主に厨房換気フード清掃について取り上げてみたいと思います。
厨房換気フードとは、個人の住宅で言えば換気扇と同様の役割を持つもので、主に飲食店や給食施設のある事業所などで使用されております。
その役割は、調理する人の酸欠防止と延焼火災の防止という非常に大切なものですので、定期的な清掃とメンテナンスは不可欠です。
店舗様の方でフィルター清掃を行なっておられるかと思いますが、それ以外の構成部品(V枠、防火ダンパー、ダクト)につきましては手を出せずに何年も汚れが放置されていることもございます。
強力な洗剤の取り扱いや、その洗浄力を最大限引き出すにはノウハウが必要となります。それがあれば下の写真のように、頑固な油汚れや調理の熱により炭化した汚れも落とすことが可能です。
換気と延焼火災防止の重要な役割を担うのが、防火ダンパーです。火が上がった際に、温度フューズが溶けて、羽根が閉じ、ダクト内に火が吸い込まれてしまうことを防ぎます。しかし、油汚れによる固着が起きているといざという時に上手く閉じてくれないということが起こりえます。
逆に、温度フューズが溶けたまま、羽根が閉じたままとなり、排気がダクトに吸われていない状態になっていることもございます。そうするとキッチンが酸欠になりやすく、煙が客席に流れてしまう要因となります。ダンパーの汚れを落とし、切れたフューズを交換しておくことで、酸欠と延焼火災を未然に防ぐことが可能になります。
※下の写真のプラスネジ2本で止まっているのが、温度フューズです。
美観のみならず、重大事故や火災による損害を防ぐという観点からも、厨房フードの清掃は非常に重要な作業であることをご理解頂けると思います。日々の業務追われて清掃にまで手が回らない、自社のスタッフに頼むのも酷だと思われているオーナー様、店舗様、施設管理者様は、お気軽に当社にご相談ください。